ステップアップは突然に

12月になってから娘の成長が
落ち着いたように見える。

生後3ヵ月から4ヵ月にかけての、
首すわりから始まり寝がえりまでの
怒濤のステップアップもひと段落らしい。

次は腰が座っておすわりができる
ようになるか、寝がえりがえり
(うつ伏せから仰向けにもどる)
ができるようになるか、
どちらが先かといったところだ。

子育てをしてて思うのは、
人の成長というのは上り坂を登る
というよりは階段を上がっていく
ように進むな、ということだ。

毎日少しずつ時間をかけて、
ジリジリと前に進んでいく
というよりは、あるとき
ポンっと次のステージに上がる、
という感覚に近い。

これは実体験からもいえることで、
勉強や仕事でも少しずつわかるように
なっていくというよりは、
ある時を境にストンと腹落ちし
理解できるようになるものだ。

それまでできなかったことが
できるようになるのも、
少しずつではなくあるとき
突然できるようになり、
それからはそれまでできなかった
ことが不思議なくらいあたりまえに
こなせるようになる。

ぼくは中学・高校と陸上競技
長距離をやっていたのだけれど、
長距離走のタイムのような
連続的なものでも、ところどころに
「壁」と感じるような節目がある。

それを超えるまでは苦戦するけれど、
超えてしまえばなんてことはない。
難なく出せるタイムになってしまう。

まさに次のステージに上がり
世界が変わるような感覚だ。

娘もいまは成長の階段の
踏面にいるのだろう。
次のステップを上がるための
力を蓄えている。

次にどんなステップを上がり、
そのときにどんな表情を見せてくれるか。
とても楽しみだ。
それと同時に、
「じゃあお前はどのステップを上がるんだ?」
と自問させられもするのである。