人の評価基準が他人と違う

おもに仕事上の人間関係の
話なのだけれど、
どうやらぼくは人の評価基準が
他の人とズレているらしい。

周りの人が
「あの人はちょっと…」
という人や、
その集団の問題児として名を
馳せているような人に対して、
「いや、そんなに悪い人じゃないですよ?」
という感想を持っている
ことが多いのだ。

一方で
「あの人はいい人だよね!」
といわれている人に対しては、
あまりいい印象を
もたないことがしばしばだ。

人の好き嫌いなんて人それぞれだよね、
と言ってしまえばそれまでだ。
だけどこのズレがどこからくるのか
気になったので、少し観察してみた。


○周囲の評判が悪いけどぼくは嫌いじゃない人
こういう人たちは
過去に大きな失敗をしたり、
小さな失敗を繰り返すことで
評価を落としていることが多い。

まずその失敗で被害を受けた人たちや
嫌悪感を持った人たちからの
評判を悪くしている。

そしてその評判のせいで
無関係な人たちからも
「あの人は問題があるんだな」
と評価されてしまっている。

さらに言うと
「あの人は問題があると認定してもいい人だ」
と捉えられてしまっている。

こういった人たちに対して
ぼくが悪印象を持っていない理由としては、
第一にぼく自身が彼らの失敗による
被害を受けていないことが多い。

それに失敗は誰でもするものだし、
その人がどういう失敗をしがちなのか
把握しておけば、
それに応じた接し方をすることで
リスクを下げることも可能だ。

つまり失敗を織り込み済みで
つきあえば、たいしたマイナス
にはならない。

また、失敗をして評価を
落としてしまう人は、
何かを実行したからこそ
失敗をしているのだ。

何もしていないのではなく、
何かしらの行動をしている。
行動したからこそ生まれた失敗を、
ぼくは責める気にはならない。
(単なる悪行は別。)

もう一つの特徴として、
こういう人はオールラウンダー
ではない場合が多い。
何かしら不得手だったり、
苦手な分野をもっており、
そこでミスをしてしまう。

しかし、弱点を持っている分、
人より優れている部分を
持っていることが往々にしてある。

だから弱点をカバーしつつ
(カバーしないまでもそれで勝負させない)、
強みを生かせるようにすれば、
頼れる味方になることもあるのだ。


○周囲の評判は良いけどぼくはあまり好きじゃない人
いわゆる「いい人」といわれるような
明るく人あたりのいい人や、
一見優しい人であることが多い。

でもそれは上辺だけのものであり、
単に愛想が良いだけでもある。
(ぼくの独断と偏見。)

なぜぼくがその人たちを
よく思わないのかというと、
口では調子のいいことを言うが、
結局何もしなかったり、
ここぞというところで逃げるからだ。
(※ぼくが好きじゃない人が
「一見いい人だけど実は何もしない人」
なことが多いだけであって、
一般的に「いい人」=「何もしない人」
といっているわけではないので注意。)

処世術としてはその方が
優れているのかもしれないが、
ぼくはその姿勢をよしとしない。

特に仕事という場面において、
互いにプラスの関係を築ける気が
まったくしないのだ。

いってしまえば、
相手がwinnerでぼくがloser、
という関係にしかならない。

それでいいと思えるほど
ぼくは自己犠牲の精神を
持ち合わせていない。


○まとめ
改めて考えてみて思うのは、
人をみるときにぼくは
人当たりのよさや優しさといった
性格面を重視しないんだな、ということだ。

反面、知識やスキルといった
その人が持っている能力に重きをおいている。

たとえクセのある人でも、
自分が持っていない知識や
スキルを持っている人との
会話は面白いし刺激的だ。

ぼくが正確に人を評価できている
なんていうつもりはないし、
結局、人の評価なんて最終的には
好き嫌いにいきつくのかな、とも思う。

でも、ちょっとした過去のミスや
集団内のなんとなくの空気感で、
人の長所が発揮されずに埋もれてしまうのは
もったいないな、とそんなことを感じた。